植え付け時期:5月中旬から5月下旬(関東地方)


熱帯原産のピーマンは暑い気候を好みます。植え付けは充分に暖かくなる5月中旬頃が良いでしょう。
ピーマンはいったん、実がなると次々と収穫できます。

ピーマン、シシトウ、トウガラシの苗は区別がつかないほどそっくりです。お店ではポットの色で区別しているようです。


用意するもの
・苗2本
 双葉の枯れていない本葉が7、8枚ついた節間が詰まった茎の太いもの。ピーマンの品種は「ニューエース」や「京みどり」などが一般的です。苗が小さいときは少し大きめの鉢に移して、しばらく育てると良いでしょう。(鉢上げ)

       
      カラーピーマン(ミラクルイエロー)

          

・プランター(60〜65cm) 1鉢
 
幅64×奥行38×深さ23cmぐらいの菜園プランターがおすすめサイズです。容量は30L以上。
 写真は2008年に追加購入した物です。
 野菜プランター    
 
「野菜プランター700」             立体スノコで通気性が良い?      「菜園上手 丸36型」
 野菜プランター70×30×27.3 容量42L  鉢底石がいらない?           支柱留め具がついた物
 支柱ホルダーが2本付属しています。                            深さ30cm容量20L  

・野菜用培養土14〜25L 1〜2袋
 
培養土は極端に安価でないもの(経験的に)。25Lで500円ぐらいから。
 

・鉢底石
 
水はけと根腐れ防止のためプランターの底に2〜3cm敷く。
写真はガラスのリサイクル材で超軽量タイプです。12Lで1.5Kgしかありません。
 ジャガイモやタマネギを入れる野菜ネット袋を使えば、再利用の時に用土と鉢底石が混ざりません。(おすすめ
鉢底の土 野菜ネットを利用

・仮支柱(60cmぐらい) 2本
 
イボ竹と呼ばれる園芸支柱など。イボ竹のサイズは直径8mmからなので、もっと細い支柱でもよい。
 写真の上段は4mmの園芸支柱です。(蘭などの支柱用)

・本支柱(90〜120cmぐらい) 6本
 
イボ竹と呼ばれる園芸支柱。太さは直径8から11mmぐらい。(写真の中段、下段は8mmです)
 できれば風等に耐えるために数本で組むのが望ましい。
 ※イボ竹は1本、5本パックがあります。もちろん5本パックがお買い得です。

イボ竹

・細いひもまたはビニタイ
 
園芸用の麻ひもまたはビニタイ。ビニタイ(ダイソーなら105円)の方が作業が楽です。
ビニタイ

・肥料(野菜用)
 
ピーマン専用でなくても野菜用ならOK。
 化成肥料がダメという訳ではありませんが家庭菜園なら有機肥料でオーガニック栽培をおすすめします。
 
もっとも元肥入り培養土や苗自体には化成肥料が含まれていると思いますが。
 また、水に溶けやすい化成肥料よりゆっくりと効き効果が持続する緩効性肥料がプランター栽培には適しています。
 
おすすめ肥料はアフセップベジタブルなどの有機肥料。

・敷きワラ
 最初の実がなり、追肥したら乾燥を防止のため、敷きワラをします。


育て方の基本
 ピーマンは高温を好むので、植え付けは5月中旬以降。たっぷりの日光と水が必要です。そして追肥も忘れずに。
 仕立てはナスと同様、3本仕立てにします。

日照
・半日以上の日当たりが必要。


植え付け
 深型の野菜用プランタの底に鉢底石(鉢底土)を2〜3cmほど入れ、土は市販の元肥入り培養土を入れます。
やや浅植えにし、周りの土を苗に寄せる感じ。
仮支柱はできれば根から離して土に差し、苗を誘引して8の字にひもでしばる。 植え付け後はたっぷり水をあげる。

        


支柱立て・誘引
 3本仕立てにします。プランタが小さい場合は2本仕立て(V字仕立て)が良いでしょう。
 3本仕立てにするには最初に着いた花(一番花)のすぐ下2本の側枝(赤い矢印の2本のわき芽と主枝の計3本)を伸ばす。
 これより上の側枝はそのまま伸ばします。ただし、枝が混みすぎてきたら、間引きせん定します。
 また、それより下の茎やわき芽はすべて摘み取ります。(図はナスですが同じです)

 



 茎の伸びる方向に一茎に一本の支柱を立てます。計3本。


    画像準備中



仮支柱は取ります。茎と支柱はひもで8の字に結びます。この時、必ずゆるく結んでください。茎はどんどん太くなります。
時々確認して、食い込みそうなら結び直してください。


肥料・水やり
・ピーマンは肥料切れと水切れに注意します。最初の実がなり始めたら追肥します。その後も20日おきぐらいに追肥します 。
 プランタの端、苗と苗の間に穴や溝をつくり追肥します。
 一度にたくさんあげすぎると株を傷めるので、少量でも定期的に追肥した方が効果的です。
・追肥の時に、土の表面を軽く耕したり、新しい土を1cmほど足してやると生育に効果的です。
・葉色が薄くなったら肥料切れのサインです。→でも一度にたくさんあげないこと。



   画像準備中




 最初の実がなり、追肥したら乾燥と病気を防ぐため、株元にわら等を敷きます。

・水やりは梅雨明けまでは1日1回(朝なら8時前、または夕方)ぐらい。暑さが本格化したら1日2回(朝夕)あげます。
 量はプランタのサイズにもよりますが3〜5Lぐらいはあげます。
 できれば水は水道から直接あげず、くみ置きしたものをあげます。冷水で根を冷やさないためです。(あまり神経質になることもありませんが)
・葉が混み合ってくると病気になりやすいので、必要に応じて下の方の葉を取ります。枯れた葉もこまめに取ります。

収穫
 1〜3番花の実は早めに収穫し、株に負担をかけない
 開花から20日前後で収穫できるようになります。カラーピーマンは60日ぐらいかかります。
 収穫時期の最後は実を株につけたまま熟させれば、赤色ピーマンが収穫できます。甘くておいしいです。
ただし、株の負担が大きくなるので、最後の収穫だけにします。


この本が参考になります。

プランター菜園の基礎知識(容器、土、肥料、支柱立てなど)と48種の野菜づくり。
図解入りで詳しく説明されています。(全159P)
かんたん!プランター菜園コツのコツ―上岡流 写真図解でわかる逸品づくり

農業高校の先生が書いたフルカラー(全159P)のガイドです。身近な野菜80種と土作り、水やり、肥料やなどの基礎知識が
掲載されています。、
今日からはじめる野菜づくり

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